10/28 令和7年度鳥取県内水面漁業振興講演会を開催しました。

 令和7年10月28日(火)、令和7年度の当法人の普及啓発事業の一環として、鳥取県と共催で、鳥取県内水面漁業振興講演会を開催しました。
 はじめに、サケの放流プロジェクト代表の中前雄一郎氏から、県中部を中心に取り組まれているサケを卵から育てて稚魚を放流する活動についてお話をしていただきました。
 次に、公立大学法人公立鳥取環境大学環境学部環境学科の太田太郎准教授から、県東部のサケの稚魚出現についてお話をしていただきました。
 最後に、世界的にも名高いサケの第一人者である、国立大学法人北海道大学名誉教授の帰山雅秀氏に、ご講演いただきました。
 講演では、近年、全国的に激減しているサケの遡上数は、地球温暖化に伴う海水温の上昇が大きく影響を及ぼしているとのことでした。
 具体的には、日本系サケにとって、沿岸水温が上昇して沿岸滞在期間が短縮されてしまっていたり、北海道サケにおいてはオホーツク海でカラフトマスとの餌競争に負けるようになっていたりしているとのことです。
 また、鳥取系のサケの動態と今後の予測の話の中では、日野川のサケの遡上数と海面水温から4月の水温が一番影響を及ぼしていると分析し、数値的には、2028年には回復する見込みがあるとのことでした。
 将来の目標としては、水圏生態系の構造とサケとの関係を解明するほか、サケの保全と利用のあり方を検討するとともに、河川生態系の修復、野生サケの復元等、持続可能な保全管理を行う必要があるとのことです。
 簡単に回復するものではないかもしれませんが、地球温暖化による影響の大きさ、サケの現状を知ることができ、改めて考える機会となりました。

【講演会概要】
・日時 令和7年10月28日(火)13:30~15:37
・会場 新日本海新聞社中部本社2階 ホール(倉吉市上井町1丁目156番地)
・内容
 〇開会 〇挨拶 中田達彦氏((公財)鳥取県魚の豊かな川づくり基金代表理事、日吉津村長) 〇前説 岡﨑大樹氏(鳥取県農林水産部水産振興局水産振興課水産技師)
 〇発表 「鳥取県におけるサケの放流等の取組報告」
      中前雄一郎氏(サケ放流プロジェクト代表)
 〇発表 「鳥取県東部におけるサケ稚魚の出現について」
      太田太郎氏(公立大学法人公立鳥取環境大学環境学部環境学科)
 〇講演 「地球温暖化がサケに及ぼす影響~サケを守りつつ、サケの恵みを受ける~」
      帰山雅秀氏(国立大学法人北海道大学名誉教授)
 〇質疑応答
 〇閉会

【講演会の様子】

2025年11月05日